kensaku

2014年6月29日日曜日

画期的な胃の薬

私は消化器外科出身だから、当然の事として胃カメラもやっている
大腸内視鏡の『運転技術』を駆使すれば、挿入に苦労する事なんてことはない(^^)v
最新の話題は「機能性ディスペプシア」という病気。
胃が痛い患者さんの4割がこの病気だと言われていて、胃が張る、食べるとすぐに満腹になるなどの症状も、この病気の特徴である。

「機能性ディスペプシア」は、腫瘍や炎症があって神経を刺激して痛むというものではなく【胃の動きが悪くて痛みが生じる】というもの。
そもそも、胃の粘膜は痛みを感じないから、胃カメラの時に組織をつまんで検査しても痛くないわけです。

動きの問題だから、いくら胃潰瘍の強力な薬を長い間飲んでいても治るわけがない。
それが1年ほど前にアコファイドという胃の動きを調整する薬が発売されたことによって、何年も胃薬をのんで治らなかった胃の痛みが、嘘のように治るようになりました。

胃が痛くて胃カメラを飲んでも「大したことありませんねぇ」と言われ続けていた患者さんには、奇跡の薬かもしれません。

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