肛門周囲膿瘍で、死ぬほど痛い目に合う。
病院で、切開排膿をうけ、膿が一気に出て楽になる。
這うようにしてやってきたのに、帰りはスキップしたくなる。
痛み止めや、抗生物質をもらって、一週間くらいたつと、何のことは無い、治ったみたい。
そんなこんなで病院へ行くのもめんどくさいから、『無かったことにしよう』と思っても、そうはお問屋が…
何か月して、また同じように晴れてきて、死ぬほど痛い目に合う。
今度は違うところから膿が出て、穴の数が増える。
それでも懲りない患者さんは、穴だらけのおしりを放置して、ごまかしごまかししていると、なんだかいつもとは違う痛みに襲われる。
穴から、透明なジェリー状の粘液が出たりする。
これが有名な『痔ろう癌』の典型例。
痔ろう癌であることが判明したら、速攻手術。
それも肛門から直腸まで全部切り取って、人工肛門をつけるという大掛かりなもの。
そこまでやっても、命が助からないこともある。
切開排膿して痔ろうが治ったと思っても、これは『仮釈放』に過ぎません。
異常な症状が再発したら、すぐに肛門科を受診しましょう。
下の写真は、肛門の背中側にできた、痔ろう癌です。
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