最近、痔の手術を日帰りで行うクリニックが増えている。
実際、痔の手術は全身にダメージを与えるようなものではない。
手術だけ考えたら、当然日帰りであっても可能である。
では、なぜ入院州術が必要なのか。
一つは、手術後の出血の問題がある。
痔の手術は、傷を縫ったところで、毎日排便することで安静が保てず、バイ菌だらけの便で汚れるので、普通の傷を縫うように『一週間もすればきっちりくっついて治ってしまう』というものではない。
時に、治る途中で傷が開き、大出血することがある。
救急車を呼ばなくてはならないくらいの出血もある。
二つ目の理由は、痛みや腫れの予防である。
肛門は、立ったり座っていると血液がたまりやすく腫れる傾向がある。
術後の痛みを最小限にするには、なるべく長期間横になっていることが効果的である。
出血や腫れを少なくするために、日帰り手術では軽い痔を手術するか、大きなものは『控えめに』手術をせざるを得ない。
安全、快適、確実を求めるなら、入院手術に勝るものは無い。
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