kensaku

2014年5月23日金曜日

痔と間違える癌②


「トイレのたびに、痔が出てしまって、もう我慢の限界です」
と訴えてくる患者さん、すぐにでも手術をして欲しいと言う。
診察すると、見事な脱肛。

「ちょうど来週の手術予定にキャンセルがありましたから、どうでしょう?」
「願ってもない事、お願いしますっ!」

なんて調子でトントン拍子で手術が終わってしまった患者さんが「いつになっても出血する」と訴える。
念のために大腸内視鏡検査をすると、直腸の指が届かないところに大きな直腸癌があった。

こんな経験は、肛門科の医師ならたいていの人に身に覚えがある事なのです。
当院では、手術患者さんにはもれなく大腸内視鏡検査をお勧めしています。

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