kensaku

2014年5月23日金曜日

肛門科ってどんな科

泌尿器科とか産婦人科とか、いわゆる『シモ』を扱う診療科の一つに肛門科がある。
肛門科だけ特別なのは、前二つの診療科が大学の講座として存在しているのに対して『肛門科教授』がいないことでわかるように『肛門科』という大学の講座はない。

いったいどうして、だれでもかかる病気である痔を取り扱うのに、大学の講座はないのだろう。

その一つとして、痔の診療は外科の中で片手間に行われることが多く
『アッペ(盲腸の手術)、ヘモ(痔)、ヘルニア(脱腸)はウンテン(ドイツ語で下っ端の意)の仕事』
という、伝統的な認識があるからだのである。

確かに痔は、命にかかわるような病気ではないので、卒業間もない医者に任せられることが多い。
それゆえ、いつまでたっても技術的に向上することが難しかったのだが、最近は専門家を目指して肛門科の修練を積んでいる医者も多くなったのは、日本の『痔主』にとって幸せなことと言える。

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